端的に言うと、「四角い部屋の中で、交互にボールを打ち合う競技」です。使える壁面は前後左右で、天井はアウト。
壁にもそれぞれ使える範囲があり、そこから出てしまうと、アウトです。
相手の打ったボールを2バウンドする前に打ち返すのですが、必ず正面の壁にノーバウンドで当てなければいけません。
ビリヤードのように、他の壁面を使う事もしますが、実際に可能なのはせいぜい2~3クッション位でしょう。
競技のポイントは、「自分はコート中央の優位なポジションを確保したまま、いかに相手を振り回すか」というところで、駆け引きをしたり、ゲーム運びの組み立てをしたり、と、案外頭を使います。
野球で、バッテリーがバッターに対して配球の組み立てを同じような感じでしょうか。
代表的なウイニング・ショットは、テニスのスマッシュや、バレーボールのスパイクのような派手なものではなく、(強打はコースが悪いと、後ろや横の壁からボールが戻ってきてしまい、かえって相手のチャンスになったりします。)ニックショットといって、壁と床の間の「ニック」という角の部分をねらうショットで、ここに当るとボールがバウンドせずに、「ころころっ」と転がって、相手が取れない、というものです。
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こう聞くと、「えらい盛り上がりに欠ける、地味~なショットだな」と思われるかも知れませんが、なかなかどうして、ゴルフのロングパットが入った時や、サッカーの中田選手のキラーパスがとおった時のような、ぞくぞくっとくる面白さがあります。
スカッシュコート
縦9.8m、横6.4m、高さ約5.6m以上の4面の壁と床に囲まれたスクエアなスペース。白い壁には赤いラインが引かれていて、その有効範囲内にボールをあててプレイする。テニスの1/4のスペースで2倍の運動量が得られる。